FM-11にFM-7等のカードを装着するためのアダプタを作成しました
先日、昔からあこがれていたFM-11AD2(OS-9Level2、F-BASIC5.0付き)を某オクで入手しました。AD2+ではないのがちょっとだけ残念ですが、いつ出品されるか分からないものを待っていても仕方がないということで、、、
触ってみた印象ですが、とにかく大きくて重い。FM-7系のようなアマチュア向けではない印象です。そしてOS-9L2の起動にかかる時間がかなり短いのが、OS-9をメインに使用するつもりの私にとってはとても嬉しい点です。
私はFM-7系しか触ったことがないのですが、今までFM-7系で蓄積(!)したハード・ソフトを何とか使い回ししたいのですが、そのためには、ソフトは全てWindows機中に保存しているのでWindows機との間でのファイル転送が必須ですし、さらに2Dメディアを使うためには320KBドライブも必要です。
とりあえずハード面では、今までに作成したFM-7系用の自作カードがFM-11上で動作するかを確認する必要があります。そのために32Pスロット用のカードを装着するためのアダプタを作成しました。
付属してきた「FM-11 本体拡張バス仕様」によりますと、FM-7の32PスロットにはあるIOS信号がありませんでしたので、IOIHB信号を用いて作成する回路を追加しました。
まず手配線で作成して動作することを確認した後、プリント基板を作成しました。使用しているコネクタは64ピンです。
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作成したアダプタ基板 |
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組み立てた状態の表面 |
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その裏面 |
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メイン部・サブ部の回路 |
アダプタの使用例1・・・FDCカードを装着
プリント基板を発注して届くまでの間、手配線のアダプタを作成し、それを用いてFM-7で使用している自作FDCカードをFM-11に接続して、320KBのFDドライブが動作しないか試してみましたが動作しませんでした。
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手配線の第1作 |
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FM-11にセットして |
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FDCカードを装着 |
「Retro PC Gallery」のはせりん様によりますと、FM-11はDMAを使用してFDを読み書きしているのでFDC回路もDMA対応にする必要があるとのことです。
ということで、自作のFDCカードを使用する必要はなくなりました。。。
このカードの先に手持ちのいくつかのドライブを接続してみました。
・FM77AV2から取り外した3.5インチ2DのFD-625
・PC用の3.5インチ2HD/2DDドライブ(StepDoubler回路を使用せず直結)
・PC用の3.5インチ2HD/2DDドライブ(StepDoubler回路経由)
これらのうち、残念ながらStepDoubler回路経由の場合にはF-Basic3.0が起動はするもののファイルは正常には読み書きできませんでした。この結果はF-Basic5.0モードの場合も、320KBから起動したF-Basic3.0モードの場合のいずれも同様でした。StepDoubler回路を通さず直結した場合には正常に動作しましたが、これでは通常の2Dディスクとの互換性がありません。
ということで今の段階では、通常の2Dディスクと互換性のあるディスクが必要な場合にはYD-625を使い、互換性のないディスクで良ければPC用ドライブが使えるということになりました。
プリント基板で作成したアダプタについて
「FM-11 本体拡張バス仕様」によると、拡張バスは100ピンもありますが必要な信号がほとんど64ピンまでに集まっていますので、通常の2.54mmピッチ2列の64ピンL字コネクタを使うことができ、コンパクトに作成することができます。
手配線で作成したものは使用した32Pスロットの関係で、画像のように基板が横向きになってしまいましたので、基板化するにあたっては2枚の基板を90度に組み合わせて、使用確認する基板を縦に装着できるように工夫しました。いつものごとく、コネクタの向きを間違えてしまって作り直すことになりましたが、最終的には先頭の画像のようにそれなりにコンパクトなものが出来上がりました。
続いてのアダプタの使用予定・・・FT245高速通信カード、RTC_SDカード
(次に続きます)
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