FM77AV用PS/2キーボード変換器をAV2とSX両用に改良しました
![]() |
| スライドスイッチ |
![]() |
| 回路図 |
![]() |
| 完成した両用変換器 |
![]() |
| ケースに収めた様子 |
Windows上の仮想ドライブを用いて、シングルボードコンピュータで68用のOSであるFLEXを走らせる。
![]() |
| スライドスイッチ |
![]() |
| 回路図 |
![]() |
| 完成した両用変換器 |
![]() |
| ケースに収めた様子 |
今まで使用してきた富士通のデスクトップがWindows11に対応していないということで、やむを得ず更新することにしました。
選択したのはDellのデスクトップで、拡張性を考えて筐体も電源容量も大きめのECT1250にしました。今までドライブDとして使用していた3TBのHDDを内蔵する予定でした。
しかし届いたので早速ケースを開けてみましたら、何とHDDを増設するためのトレーのようなものがありませんので、このままでは取り付けできそうもありません。スペースはガラガラといえるほど空いているのですが。。。
![]() |
| 筐体内部はガラガラ |
ネットで検索してみると増設したいという書き込みが結構ありまして、特に価格.COM中のECT1250の書き込みが大変参考になりました。それによりますと、ドライブはタイロックなどで無理やり固定はできるようですが、電源ケーブルがコネクタの大きさもピン配置も独特で市販の一般品では加工が必要だとのことです。
今まで使用していた富士通のデスクトップESPRIMO D583/HXでは、HDDを増設するためにマザーボードの加工まで行いましたが、今回はあまり手間をかけたくはありません。
増設用と思われる電源コネクタとSATAコネクタはありますし、購入時のオプションにHDDがありましたので増設できるはずです。価格.COMにも純正トレーとケーブルのセットを購入できたとの書き込みがありましたので、Dellのサイトの中を探し回った挙句にようやくオプションの購入のページを見つけて注文することができました。
届いたものがこれです。HDD取り付け用のネジまで付属していました。
| 届いたトレーとケーブル |
![]() |
| HDD取り付け後 |
これにHDDを取り付けて筐体に収めれば良いはずです。価格.COMには5分で完了と書いてありましたが、一体どこに取り付ければ良いのかさっぱり分かりません、、、
あれこれと悩んだ挙句、ようやく取り付けるべき箇所を見つけましたが、何と、メクラ蓋のようになっている部品を取り外して、そこに収めるようになっているのでした。。。
![]() |
| これを外して取り付ける |
![]() |
| 取り付け後の状態 |
以上、DellのデスクトップにHDDを内蔵する際に、パーツの入手と取り付けに少し苦労したので、同様なことで困っている方に多少でも参考になればということで報告しました。
【1月23日訂正】末尾に訂正があります。
昨年、FM-11AD2(キーボード、ソフト、マニュアル付き)を入手しまして、拡張メモリ、FT-245高速通信カード、RTCカードなどを作成してきました。
![]() |
| 純正キーボード |
![]() |
| 試作変換回路 |
しばらくはその状態で使用していたのですが、FM-7系と共用できないディスクでは流石に不便なので解決を試みました。
FM-11の2Dドライブ用FDDカードが出力しているStep信号をオシロスコープで観測してみたところ、下図の中段のようになっていました。
![]() |
| Stepパルスの幅と周期 |
現在使用しているStepDoublerではパルス幅1.5ms、周期4.5msに設定していましたので、これではFDCカードが出している周期6msの間にパルスを挿入できるわけがありません。しかし、現在の設定値はFM77AV40SXのStep信号を実測して、その値に合わせたものだったのですが、、、
とにかく、現行の値ではダメという事で周期6msの間にパルスを追加するために周期3msとし、パルス幅もFM-11と同じ4usに変更しました。(FDDの規格の一例では、周期は最小値で3ms、方向変更の場合は4msですので、ぎりぎりでしたが、、、)
結果ですが、正常に動作しました。
使用したStepDoublerボードを示します。
現在使用しているものは図のように2台のFDDを接続できて、それぞれのドライブ番号を0~3に設定でき、さらにStep信号を追加するかしないかを選択できます。
![]() |
| StepDoublerボード |
使用確認したFDドライブは、MITSUMIのD353M3D、TEACのFD-235HG、YE-DATAのYE-702Dですが、いずれも34ピンがReady信号になるように改造してあります。改造に当たってはサイト「試運転の資料館(https://shiuntenlos.ie-yasu.com/)」を参考にさせていただきました。ありがとうございます。
蛇足ですが、手持ちのD353M3Dには2種類あり、両サイドに止めネジがあるものは「試運転の資料館」に掲載されているのですが、全体を分解しないと基板に到達できないという改造の難易度が高いものです。それに対して止めネジがないものは分解が簡単でした。しかし、「試運転の資料館」には掲載されていませんので、IC MCL039の同じピンが接続されている箇所を見つけて接続しました。
| 2台のD353M3D |
図の左が分解が簡単なD353M3D、右が難易度が高いものです。もちろん、両機とも正常に動作しています。
なお、動作確認したOSはF-Basic5.0、OS-9Level2で、いずれでも初期化、読み書きができることを確認しました。
これで、FM-7系と同様に2Dのディスクを共用できることになり、データの移動が便利になりました。ディスク関係で残る課題は、増設した1MB 2HDドライブがF-Basic5.0では正常に使用できるのにOS-9では初期化ができないというものですが、こちらはまだ未解決です。Step Rateの関係かもと考えて、Step Rateを現行の3msから6msに変更したデバイスディスクリプタを書いてみたりしているのですが、、、
以上、FM-11で2DドライブとしてPC用ドライブがFM-7系と同じように使用できるようになったという報告でした。
FM-11を入手して以来、今までFM-7/77で使用してきたハードやソフトをFM-11にも適応させる作業を続けてきましたが、一番の難関であったディスクイメージ処理ソフトを何とか対応させることができましたので、ここに紹介します。
今回紹介するソフトは以下の通りです。
それぞれF-Basic, Flex, OS-9の各OS用の専用ソフトになっています。
CP/M-80用のCpmDrvWin.exeも作成してありますが、FM-11の2HDディスク版CP/Mを所有していないので、今回は対応していません。
◎FlexDrvWin.exe
◎Os9DrvWin.exe
それぞれの動作画面の例を示します。
![]() |
| FbasDrvWinの画面 |
| FlexDrvWinの画面 |
| Os9DrvWinの画面 |
元々はWindows上に仮想ドライブを作成するためのソフトでしたので、今までは「仮想ドライブ構築ソフト」と呼んでいましたが、現状ではD77, DAT, DSK形式のディスクイメージを操作する使い方の方が主になっているので、今後は「ディスクイメージ処理ソフト」と呼ぶことにします。
特徴ですが、
・D77, DAT, DSKの各形式に対応
(DAT形式とは、FT245転送ソフトで使用している、各セクタの先頭に16バイトのヘッダが付いた形式です。)
・ディスクイメージファイル中のファイルが一覧表示され、それらに対して読み出し・削除・ファイル名変更が可能
・ファイル一覧中にWindows上のファイルをドラッグ&ドロップすることでディスクイメージファイル中に追加が可能
・ディスクイメージファイル中の全ファイルを一括読み出し可能
・自動的にWindows上に仮想ドライブが構築されるので、通信経路を用意することでFMのドライブとしてアクセス可能
以前にも書きましたが、私はただのアマチュアですので各OSのFMS(ファイルマネージメントシステム)の処理内容を知っているわけではなく、ひとつ処理する毎にイメージファイルを見て変更された箇所から処理の内容を推定し、同じ処理をプログラム化して作成したものです。従って、処理の間違いや不足等があるかと思いますが、長いもので8年ほどの使用実績がありますので、それなりに使用に耐えるのではないかと思っています。
◎CvtDskD77.exe
![]() |
| CvtDskD77の画面 |
特徴ですが、
・D77(D88), DAT, DSK(セクタ内容のみが単純に並んだもの)の各形式に対応
・2D, 2DD, 2HDディスクに対応
・F-Basic, Flex, OS-9, CP/Mに対応
・D77(D88)の場合のインターリーブ(2D用のインタリーブ2、2HD用のインタリーブ5)の設定が可能
・2HDディスクのトラック0の2形式(標準形式、Flex形式)に対応
F-BasicやOS-9ではトラック0、サイド0のみが128byte, 26セクタで他は256byte, 26セクタが標準のようですが、Flexではトラック0がサイド0,1ともに256byte, 15セクタになっています。
修正した3つのディスクイメージ処理ソフト(FbasDrvWin.exe, FlexDrvWin.exe, Os9DrvWin.exe)とファイル形式変換ソフトCvtDskD77.exeをOneDriveに置いておきますので、使用した結果については自己責任ということを承知していただいたうえで、自由にご使用ください。(もしバグを見つけられましたら教えていただけるとありがたいです。)
以前、FM-7/77用のRS-232Cカードを製作しました。
「FM-7/77用のRS232Cカードを作りました 2019年8月16日」
(https://flexonsbd.blogspot.com/2019/08/fm-777rs232c.html)
しかし、FM-7/77の32Pスロットは数少ないので、自作した32Pスロット拡張基板を用いても窮屈になってきました。
ということで、とりあえずRS-232CカードにRTC_SDカード中のRTC機能を追加して一枚にまとめてみることにしました。(F-Basicではともかく、Flex9やOS-9ではRTC機能は必須です)
COM部の入出力ですがシリアルコネクタは使いにくいので、今はTTL_USB変換ケーブルを使用することにしています。
また、RTC機能はZS-042というモジュールを使用し、そのコントロールにはPIA(68B21)のポートAを使用しています。スペース的には40ピンICを使用するのは非常に不利なのですが、PIAのポートAの特別な機能(出力に設定したままで入力も可能)がアセンブラでI2C機能を使用するのに最適ですので、そのまま使用することにしました。(回路を変更するとI2Cのプログラムを書き換えるのがかなりの手間になりそうなので、、、)
そのために全ICがそのままでは収まらなくなり、やむを得ず6個のゲートICをGAL20V8Bに置き換えることで何とか10x8cmのサイズに収めることができました。
(40ピンのICのわずか2ビットしか使わないのはいかにも勿体ないので、必要ならポートBが他の用途に使用できるようにピンヘッダを付けましたが、、、)
以上より、下記のようなRTC_COM8251Aカードが出来上りました。
![]() |
| 製作したRTC_COM8251Aカード |
![]() |
| RTC_COM8251A |
通信テストに使用したプログラム(F-BASIC文法書掲載のもの)
![]() |
| サンプルプログラム |
通信の様子(FM-7側)
![]() |
| 実行の様子(FM-7側) |
通信の様子(Windows TeraTerm側)
![]() |
| 実行の様子(TeraTerm側) |
RTCモジュール機能を下記に示します。
![]() |
| RTC機能の確認 |
起動直後のF-Basicでは日付・時刻が不定です。
RTC_WR2で時刻を設定します。RTCモジュールに設定されると同時にF-Basicのタイマー関係のバッファにもセットされます。
PRINT文で確認できています。
また、RTCモジュールの設定値をRTC_RD2で読み出し、RTC_SET2でF-Basicのバッファに転送できます。
製作直後は8251Aによる通信機能が全く反応せず、焦りましたが、TeraTermの改行コードの設定をデフォルト値のCRからAUTOやCR+LFに変更することで正常に通信ができました。(最初にRS232Cカードを製作した時に必要だった設定を忘れてしまっていました。。。)
通信速度ですが、純正のRS232Cカードでは19200baudまでとなっていますが、インテルやOKIの8251Aでは38400baudまで可能です。
また、RTCモジュールのコントロールソフト(RTC_WR2, RTC_RD2, RTC_SET2)ですが、FM-11用のものがそのまま使用できます。
Oh!FM誌の1985年5月号に「OS-9パラサイトシステム FLEXをOS-9上で走らせる(佐藤富美雄さん)」という記事が掲載されていました。
![]() |
| Oh!FM誌1985年5月号の記事 |
私はFLEXをFM77AV40SXなどで使用しているので、OS-9上でFLEXを走らせるという発想に興味を持ち、以前、必要な7個のファイルを入力してSXの2DDディスク上で試してみましたが、もちろんシステムを構築できませんでした。
先日、FM-11AD2(OS-9L2付き)を入手して、何とか2Dドライブ上でFLEXを走らせることができました。(2HDドライブで走らせることは未だできていません。。。)
上記の記事では、どうもFLEXが2Dドライブで動作していれば良いようで、これならシステムを構築できるかもと考えました。さらに良く読むと、このFLEXシステムで使用しているのはFLEX.CORのみなので、私が所有しているVer 3.01(今はネットで入手可能)で実現できそうでした。
ということで、以前入力してあった7個のファイルを使用してパラサイトシステムを構築してみましたが、分かりにくい事などがあって結構手間取りましたので、整理を兼ねてここに経過を記しておきます。
5.FLEXは4台までのドライブを扱えるので、Newdisk_flexを用いて、例えば/D1/FlexWk1のようにワークドライブを作成する。
以上でシステムの構築は完了。
1.OS-9Level2を起動する。
2.Flexモニターを実行し、そのSコマンドで仮想ドライブを設定する。
ドライブ0には/D0/FlexSysを、ドライブ1には/D1/FlexWk1を指定する。必要ならドライブ2,3も指定する。
3.GコマンドでFLEXが起動する。
4.Xコマンドでシステムドライブを、Dコマンドでワークドライブを指定できる。また、SHELLコマンドでOS-9のShellが起動する。
5.終了するときには、MONコマンドを実行してFlexモニターに戻ってからQを入力してOS-9に戻る。
![]() |
| 起動の手順 |
オリジナルのCATコマンドを改良したCAT1コマンドの実行結果です。
![]() |
| 現在のFlexSys中のファイル一覧 |
FLEXのI/Oルーチンのみを使用しているプログラムは正常に動作するはずですが、直接I/Oをコントロールしているものは動作しません。例えば、直接サブシステムを使用しているDUET(スクリーンエディタ)はダメでした。また、何故かFORTH77もダメでした。
私の場合はアセンブラASMBを使用することがほとんどなので、これが動作するのはとてもありがたいです。
OS-9はもちろん、FLEXなども使用している方はまずおられないと思いますので、何の参考にもならないのですが、以前何とかしたかったことがようやく実現できたという自己満足の記事でした。
(このシステムを実際に試してみようと思われる方はおられないと思いますので、記事から入力した7個のファイルを掲載することはしませんでしたが、試してみようと思われた方には連絡していただければお送りできます。)
ユニークな発想を実現された佐藤富美雄さんに感謝いたします。
私は今までFLEX9の使いやすさが気に入って使用しておりましたので、FM-11を入手した時からFM-7系で使用してきたFLEX9を移植したいと考えていました。
私が使用しているFLEX9は大昔TSC社から直接購入した8インチ版のV3.01で古いのですが、特に不都合もないのでFM-7, FM77AV2, FM77AV40SXに移植して使用しておりました。
(今はネットの情報を元にしてFLEX9システムを構築することができます。私のブログ「FLEXシステムの作成方法(その2)・・・より具体的に」にその構築手順を公開しています。)https://www.blogger.com/blog/post/edit/1662007451717538019/8762567690989530647
いきなりFM-11の5インチ2HDに移植するのは敷居が高いと思い、まず増設した2Dドライブで動作させようと考えました。
2Dドライブ版であれば、IPLをFM-11用に書き換えるだけで良いのではと考えたのですが、そのIPLに良く分からない部分があり、試行錯誤を繰り返すことになりました。そのため途中から増設2DドライブをGOTEKに置き換えて、そのhfeファイルを書き直しながら動作するIPLを作成しました。
2Dドライブ0をGOTEKに置き換えた様子です。
![]() |
| 中央が置き換えたGOTEKドライブ |
IPL作成の手順
FM-11のBootLoaderやIPLについての知識は全くなかったので、次のような手順でIPLを作成しました。
手順としては簡単ですが、何しろFM-11のハード、ソフトが良く分かっていないので理解できない個所も多く、何度も書き直しては試すことになりました。
結局、IPLのアセンブルリストを作成ー>アセンブルしてバイナリを生成ー>エディタ上でFM-7用のDSK形式のシステムディスクのトラック0,セクタ1,2に書き込みー>D77形式に変換ー>GOTEK用のHxCFloppyEmulator.exeでhfeファイルに変換ー>USBに書き込んでFM-11のGOTEKにセットして起動テスト、という手順をひたすら繰り返すことになりましたが、GOTEKのお陰で、ほとんどの作業がWindows上で行なえましたので大変助かりました。
最初にFLEX9が起動したときの画面はこのようでした。
![]() |
| 初めて起動したときの画面 |
FLEX9の起動メッセージやSTARTUPに書き込んであるファイルのメッセージが表示されていることから、ディスク関係は正常に動作していると判断できましたが、CRやLFが機能していない上に文字化けも生じています。
最初はIPLでのFM-11の初期設定がおかしいのかと思い、あちこちを変更してみましたが変化はありません。次に、表示関係ということでFLEX9システム中のCONSOLEを見直しましたが、もちろんFM-7系で正常に動作している実績のあるルーチンですのでおかしいところがあるはずはありません。。。
不具合の原因はCONSOLE CONTROLだった
困りはてて諦めかけましたが、ついに原因を突き止めました。
何と、Display Sub SystemのCONSOLE CONTROLコマンドが拡張されて書式が変更されていたのです。
これに合わせて4バイトのCONSOLE CONTROLを5バイトに変更することで正常に表示されるようになりました。DISK DRIVERルーチンはDMAを用いていない通常のものでしたが変更の必要はありませんでした。
![]() |
| 正常に表示された起動画面 |
あとは、これを2HDに移植すれば良いのですが、DISK DRIVERは当然書き直す必要がありますし、さらにF-Basicと同様にトラック0、サイド0を128バイトで処理することやDISKの読み書きにDMAを使うことなどを考慮すると、結構手間取りそうです。。。
FM-11AD2にPC用のドライブを増設して、2Dドライブ(320KB)、2HDドライブ(1MB)として使用してみました。
| 増設したPC用ドライブ3台 |
入手したAD2に標準搭載されていたドライブは2HDが2台のみでしたので、このままでは今まで使用してきたFM-7、FM77AV2、FM77AV40SXそしてWindowsPCとの間でデータ交換するのが非常に不便です。
そこでまず2Dドライブを増設することを考えて、大胆にもFM-7用のFDCカードをアダプタを介して装着してみましたが、もちろん動作しませんでした。
ブログ「FM-11にFM-7等のカードを装着するためのアダプタを作成 2025/06/04 (https://www.blogger.com/blog/post/edit/1662007451717538019/264779242327682535)」
結局、知人から頂いた2Dドライブ増設ボードで無事に2Dドライブを増設することができました。ただし、この時に正常に動作したのは5インチ2Dのみで、PC用の3.5インチドライブは不完全な動作でした。
FT245カードも作成してWindowsPCとのデータ転送もできるようになりましたので、自分なりに使えるようになったと思っていましたが、メインの2HDドライブの5インチはヘッドロード音が大きく、しかもメディアを頻繁に叩く(!)のが心配で、できれば3.5インチをメインにしたいと考えました。
結局、オシロを持ち出してFDDへの信号を観察した結果、何と、インターフェースボードの34ピンコネクタにはドライブセレクト信号が0と1は出ていましたが2と3の信号は出ていないのです。
調べたピン配置は下記のようです。
![]() |
| ピン配置の調査結果(未完成) |
ドライブセレクト信号2と3はピン18, 19ではないかと予想しましたが、良く分かりません。
そんな時に知人からパソコンワールド誌(1988年11月号)の記事を紹介していただきましてようやくピン配置が判明しました。
![]() |
| パソコンワールド誌より |
私が調べたものとはドライブセレクト信号のピン配置と異なりますが、これに合わせてケーブルを作成しました。
![]() |
| 増設ドライブ用ケーブル |
これはPC用の3.5インチドライブ用で、34ピンコネクタの先にはドライブ番号変換用のアダプタが接続してありますが実際にはアダプタを外して、この先に5インチドライブ用の延長ケーブルを接続しています。
最初はFDDのドライブ番号を2にしたのですが認識せず、ドライブ0として無事に動作しました。番号の割り振りが増設ドライブ0と1ということのようです。(FM-11からはドライブ2として認識しています。)
最終目的であるPC用3.5インチドライブを接続するために使用したドライブは34ピンのディスクチェンジ信号をReady信号に置き換える改造を施したものです。なお、この改造に当たっては「試運転の資料館(https://shiuntenlos.ie-yasu.com/98ma0050.htm)」を参考にしました。ありがとうございます。
さらに、当初は上記のようにドライブ番号を0にするためのアダプタを使用していましたが、ドライブによっては0オーム抵抗の付け替えでドライブ1から0に変更できることがわかりましたので、その変更も行っています。使用したドライブはTEACのFD-235HG、ミツミのD353T5、SONYのMPF920です。
参考までにFD-235HGとD353T5の改造結果を示します。
| FD-235HG改造箇所 |
| D353T5改造箇所 |
以上の経過の後、PC用ドライブをFM-11に接続できたわけですが、現在のところ判明している不具合は以下の通りです。
(1)2HDドライブ
F-Basic5.0ではドライブ2として正常に動作していますが、OS-9Level2では/ND2として認識するものの、何故かフォーマットができません。
仕方がないので、F-Basic5.0で初期化した後、F-Basic上でFT245を用いてWindowsPCからOS-9システムディスクのイメージを転送しました。その後はdirでファイルが一覧表示されますし、コマンドを実行することもできました。
(2)2Dドライブ
以前の報告にも書きましたが、StepDoublerアダプタを介すると正常に動作しません。直に接続すると2Dドライブとして正常に使用できますが、本来2DDドライブですのでメディアの半分しか使用しておらず、FM-7系の2Dメディアとは互換性がありません。ということで、FM-11の2Dドライブ専用のメディアとして使用することになります。
![]() |
| RtcWr2の動作画面 |
ミスを重ねて作り直していましたが、ようやく3作目で完成しました。
これが完成したFM-11用FT245カードです。
![]() |
| FT245カード |
右側が本体の後方側で、コネクタの端から筐体の端までの間隔がそれほど大きくないので、基板上のUSBコネクタの位置を最初に作成したものよりもかなり下げてあります。
回路図を示します。
![]() |
| FT245 R3.3 |
基本的にFM-7系のFT245カードと同じですが、IOS信号の生成部を追加し、*EB信号を反転させています。
ハードはこれで良いとして問題はドライバソフトです。
四苦八苦した挙句、これら全てに対応するドライバを作成してみました。
![]() |
| ft245drv.exe |
![]() |
| FM側のドライバのメニュー |
ところが転送速度を確認してみると、FT245使用では2Dの転送が両方向とも1分弱、2HDではFM-11->Winでは2分弱と想定通りであるのに対してWin->FM-11では10分以上と極端に遅いのです。
SNDCH、RCVCHルーチンは今まで使用してきた実績のあるもので間違いがあるはずはありません。割り込み関係をいじってみたり、Windows側との間をハンドシェークにしてみたりとあれこれ試みても変わりません、、、
ハードに問題があるのかと疑って、前々回のブログで報告したFM-7用のカードをFM-11で使用するためのアダプタを使用して、FT245モジュール使用の初代を始め数枚のカードで試してみたり、配置アドレスを変更してみたりしましたが結果は同様でしたので、ハードの問題ではないようです。
現在のところ、3種の通信経路用のSNDCH、RCVCHルーチンを切り替えて使用しているのですが、その箇所が関係していることは分かっています。
切り替えルーチンは以下のようなものです。
このルーチンも今までに使用してきたものですので、このためにFMへの転送時間が大幅に増えることは全く納得できないのですが、これを外して直接呼び出すと、例えば2Dの転送で1分弱と正常な転送時間になるのですが、このルーチンを通すと4分30秒近くかかってしまうのです。
ということで、一本のドライバでまかなうことはできず、3種の通信経路毎に専用のドライバを用意しなければならないようですので、FT245用、内蔵COM0用、拡張ExCOM用とそれぞれのドライバを作成してみましたが、内蔵COM0と拡張ExCOM使用の場合は2DのFM->Winの転送に5分程度、Win->FMの転送ではその数倍の時間がかかるので実用的ではありませんでした。
結局、FT245専用のドライバと3種対応のドライバの2種のみとし、通常使用ではFT245専用のものを使用することとし、どうしても必要な場合にはCOM0やExCOMを選択できる3種対応のドライバを使用するというように使い分けることにしました。
さらに原因追及の必要があるとは思いますが、とりあえずF-Basic関係は一旦終了ということにして、OS-9のドライバの作成に取り掛かりたいと思います。
作成したWindows側のft245drv.exeとFM側のメニューソフトFT245FTと機械語サブルーチンFTDRV14FなどをOneDriveに上げておきます。これらのソフトはFM-11のみでなくFM-7や77でもそのまま使用できます。また、転送に使用するDATファイル形式とD77、DSKファイル形式間の変換ソフトも同梱してあります。