2022年1月28日金曜日

SOJなどのSRAMも変換基板に装着できました

 SOJタイプのSRAMでも装着は簡単でした

10月2日のブログで報告したSOPタイプの512KBのSRAM用のDIP化変換基板ですが、本来は日立のSOPタイプ(幅10.16mm)用に設計したものですが、三菱のM5M5408BTPに使用できていました。


変換基板とM5M5408BTP


最近、SOJタイプのNECのD434008ALEを入手したのですが、これが何と36ピンでピン配列も全く異なっているので、仕方なく専用の変換基板を製作しました。

出来上がってきた変換基板に装着してみましたが、SOPタイプよりもむしろハンダ付けが簡単なぐらいでした。


専用変換基板とD434008ALE


これに味を占めて、以前入手していたのですがサイズ(横幅)が少し広すぎて変換基板に載せられないと諦めていた東芝のTC554001AFを、ピンを内側に折り曲げてSOJタイプに加工してしまえば装着できるのではないかと思って試してみましたら、簡単にできました。

加工というほどの事もなく、手でICを立てて机に押し付けて曲げるだけです。両側とも内側に曲げておいて、最後にICを机上に置いてしっかりと押し付けるだけでSOJタイプに変換されました。


TC554001AF

これらの512KBのSRAMは現在テスト中の512KB RAMディスクボードに装着して動作を確認していますが、残念ながらNECのD434008ALEだけは動作しませんでした。変換基板の配線を間違えたのかもしれません...



またもFM-7用の32Pスロット拡張基板の製作

 こりもせずまたFM-7用の32Pスロット拡張基板を製作してしまいました

これで3度目になるのですが、今度のものは、

(1)2枚の基板を2段重ねにして使用するのですが、そのためにサイズを合わせた。

(2)富士通のコネクタが製造中止になってしまったので、普通のピンヘッダとピンソケットの組み合わせでも使用できるようにした。

なお、2.45MHzの発振回路を内蔵しているので、FM-7本体の32Pスロットと完全互換である点は前回のものと同じです。例によって今回もミスがあり、画像でお分かりのように、50Pコネクタと基板との接続ケーブルをひねらざるを得ませんでした。

基板の様子を下に示します。32Pスロット基板には、富士通の標準のコネクタを2個と普通のピンソケットを装着しています。なおこの富士通のコネクタは部品屋の店頭で見つけたフラットケーブル圧接用のものです。(これを使いたくてわざわざ基板を起こしました。)

50P-32P変換基板の下部の50Pコネクタ用端子はROM/RAMディスクボード用です。2.45MHz発振回路は必要に応じて実装します。(私の知る限り、RS-232Cカードのみがこの発振回路を必要としています。)


左:32Pスロット基板、右:50P-32P変換基板



このように2段重ねで使用します。

重ねて使用します


実際の使用風景を示します。本体には左からFDCカード、テスト中の512KBのRAMディスクカード、自作CP/Mカードが刺さっていて、もう一杯ですので32Pスロット拡張基板に高速FT245カードを装着しています。この状態で、WindowsPCからFT245カードを介してRAMディスクにFDイメージファイルを高速転送するテストをしています。



使用風景


32Pスロット拡張基板の様子を拡大してみました。


拡張基板の拡大

以上のように、FM-7本体の32Pスロット数には限りがあり、さらに富士通のコネクタが入手困難(不可能?)な現状では、普通のピンヘッダとピンソケットも使えるというこの拡張基板にもそれなりの用途があるのではないかと思います。(と思わないと、3回も基板を作成した手間が報われない...)