FM-11用に作成したRTC_COMカードをFM-7/77用に移植しました。
しかし、カードを筐体の中にセットする機種ではSDの挿入・取り外しが非常に不便でしたので、常用しているFM77系には不向きということでFM-7でのみ使用してきました。
(1)RTCモジュールのドライブソフト
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| RtcWr2の動作画面 |
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| RtcWr2の動作画面 |
OS-9やFlex9の起動時には日付・時刻を入力する必要があり、結構面倒です。またF-Basicの場合にも、日付・時刻を必要とする場合には直接入力する必要があります。
ということで、FM-7用に作成してあったRTC_SDカードのRTC部をFM-11に移植することにしましたが、SDカード部を省いたために空いたスペースに68B50(ACIA)を増設して38400baudのCOMポートを増設しました。本体内蔵の8251A使用のCOMポートの通信速度が19200baudなので、その倍の速度のものが欲しかったということでもあります。
移植そのものはFM-11のコネクタに出ていないIOS信号の生成部を追加するだけで良いのですが、EB信号とQB信号が*EB, *QBと反転していることを見落としていたために最初は動作しませんでしたが、その点を修正することで正常に動作しました。(ということで、基板を再発注することになってしまいました。。。)
これが再発注した基板で完成させたRTC_ExCOMカードです。使用しているRTCモジュールはクロックタイムIC DS3231を使用したZS-042というもので、5Vで動作するので使いやすいです。(バッテリーはCR2032なので充電回路部はカットしてあります。)これを68B21(PIA)を介してI2Cで制御しています。
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| RTC_ExCOMカード |
回路図を示します。
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| RTC_ExCOM R1.1 |
まずはCOMポートのテストをしてみました。画像右端の6ピンコネクタからTTL-USB変換ケーブルを使用してWindowsPCに接続します。FT245カード用のドライブソフト(FM側、Windows側)を拡張して、FT245、内蔵COM(8251A)に加えて拡張COM(68B50)も使用できるようにして実行してみました。結果ですが、転送時間は内蔵COMポートの場合とほとんど変わりませんでした。ちょっとがっかりでした。
続いてRTCのテストをしました。FM-7用のドライブソフト(RTC_WR, RTC_RD, RTC_SET)はF-Basic3.0の内部ルーチンを使用していましたので、それをF-Basic5.0のDisplay Sub System中のSET TIMER, READ TIMERに置き換えました。また、FM-11の時刻関係のワークエリアが不明なので困っていましたが「Retro PC Gallery」(http://haserin09.la.coocan.jp/)のはせりん様から、FM-7と同じだと教えていただきましたので、無事にFM-11用のドライブソフトを完成させることができました。ありがとうございました。
作成したRTC_WR2, RTC_RD2, RTC_SET2はF-Basic5.0用の機械語プログラムで、RTC_WR2でZS-042に日付・時刻を設定し、RTC_RD2で設定されている値を読み込み・表示します。RTC_SET2はZS-042に設定されている値を読み込んでF-Basicのワークエリアに設定するもので、起動時に自動的に設定させたい場合にSTARTUPに書き込んで使用します。
参考までにRTC_WR2のアセンブルリストを示しておきます。68B21(PIA)のポートAを使用してI2CでDS3231をコントロールしています。68B21のポートAは入力に設定したままで出力もできるのでこのような入出力が同じポートで行なわれるような用途には適しています。
現在では様々なセンサー等が気軽に入手できて、電子工作好きには楽しい時代ですが、シングルボードマイコンやFM-7などにもそれらのセンサーを接続してみたいと考えていました。
今までにも、6809/6802Dualボードに搭載しているPIA(6821)を利用してRTC(ZS-042)を接続して、Flex9の起動時に時刻を自動的に読み込ませて、起動時の時刻の手入力を省略したりしていましたが(下記のブログで紹介)、もっと他のセンサーなども接続したいと思うようになりました。
2018年11月3日のブログ「PIAのみでRTCからの時刻の読み書きができました」
上記のPIAにRTCを接続した際には、I2Cによる通信プログラムをアセンブラで作成しましたのでかなり時間がかかりました。センサー毎にアセンブラによるプログラムを作成するのは非現実的ですので、間にArduinoのようなマイコンを挟めばよいのではないかと思いつきました。手持ちには数種類のマイコンがありますが、とりあえず最も手軽そうなArduinoで始めて性能に不満が出たら他のマイコンに置き換えれば良いと思って始めましたが、思ったよりも難しくて一ヶ月余りもかかってしまいました。
難しかったのは、6809側ではアセンブラによるプログラムでI2C通信するのですが、それに対するArduino側のC++(?)のプログラムの応答との関係が良く分からないことでした。
とりあえず、Arduinoを通してRTCとLCDを制御できましたので報告します。
全体の接続を下に示します。6821PIAとArduino間をハードI2Cで通信し、Arduinoと各センサー間はソフトI2Cで通信します。ソフトI2CではArduinoがマスターにしかなれないのでこのような構成となりました。
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接続図 |
| 実験風景 |
| センサー部のアップ |
| 6809/6802Dualボードによる結果 |
続いて、FM-7でも同様な実験を行ってみました。
| 右に装着されているのが6821PIAボード |
| FM-7による結果 |
プログラム作成上で私が引っかかった点を列挙します。
1.ソフトI2CではArduinoはマスターにしかなれず、スレーブにはなれない。
→ 最初は6809側をソフトI2Cで、センサー側をハードI2Cでと考えていたのですが、結局、逆にせざるを得ませんでした。
2.RTC(ZS-042)の制御ICであるDS3231用のライブラリDS3231.hはI2Cのアドレスを決め打ちしておりソフトI2Cには対応していない(ようです)。
→ ライブラリを使わずに直接DS3231のレジスタを操作することになりました。
3.Arduinoで標準のWire.hでの割り込み関数 Wire.onRequest(requestEvent); や Wire.onReceive(receiveEvent); を6809ボードからのアセンブラプログラムでどうしたら起動させることができるか。また、Wire.requestFrom(ID, no); は使えないが、その代わりにどのようにしたらリクエストできるのか。
→ 6809側からArduinoに何かのデータを書き込むと onReceive関数が反応するので、この receiveEvent関数内で送られてきたデータを読み込んで(必要がないので)捨てる。6809側にデータを送り返す作業は onRequest関数で呼び出される requestEvent関数内で行うという形で通信することができました。(receiveEvent関数では6809側に送り返すことはできませんでした。)
参考までに6809側のプログラムのソースを示します。
以上、あちこち引っかかりながらも何とか目的を達することができましたが、次に何とかしたいと考えているのは、Windows側からUSBを通してArduinoにデータを送り、それをさらに6809/6802DualボードやFM-7に送ることです。
とりあえず、現在の状態でのプログラム(6809側のSBC_I2C.txtとそのバイナリ、Arduino側のsbc_i2c.ino、FM-7用のFBI2C、FBI2CSUBとその保存形式のFBI2CSUB2の6本)をOneDriveに上げておきます。
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| 初期化ルーチン(変更前) |
| 初期化ルーチン(変更後) |
| 起動画面(従来のもの) |
| 起動画面(RTCモジュールから読み込み) |
| 起動画面(RTCモジュールが無い場合) |
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| RTC配線図 |
| RTCから日付と時刻を読み取り |