2025年11月18日火曜日

必要に迫られて自作したツールソフトの紹介(第4回)

 使用しているディスクイメージ処理ソフト等をFM-11に対応させました

FM-11を入手して以来、今までFM-7/77で使用してきたハードやソフトをFM-11にも適応させる作業を続けてきましたが、一番の難関であったディスクイメージ処理ソフトを何とか対応させることができましたので、ここに紹介します。

今回紹介するソフトは以下の通りです。

[1]ディスクイメージ処理ソフト

それぞれF-Basic, Flex, OS-9の各OS用の専用ソフトになっています。

CP/M-80用のCpmDrvWin.exeも作成してありますが、FM-11の2HDディスク版CP/Mを所有していないので、今回は対応していません。

 ◎FbasDrvWin.exe

 ◎FlexDrvWin.exe

 ◎Os9DrvWin.exe

それぞれの動作画面の例を示します。


FbasDrvWinの画面


FlexDrvWinの画面



Os9DrvWinの画面


元々はWindows上に仮想ドライブを作成するためのソフトでしたので、今までは「仮想ドライブ構築ソフト」と呼んでいましたが、現状ではD77, DAT, DSK形式のディスクイメージを操作する使い方の方が主になっているので、今後は「ディスクイメージ処理ソフト」と呼ぶことにします。

特徴ですが、

・D77, DAT, DSKの各形式に対応

 (DAT形式とは、FT245転送ソフトで使用している、各セクタの先頭に16バイトのヘッダが付いた形式です。)

・ディスクイメージファイル中のファイルが一覧表示され、それらに対して読み出し・削除・ファイル名変更が可能

・ファイル一覧中にWindows上のファイルをドラッグ&ドロップすることでディスクイメージファイル中に追加が可能

・ディスクイメージファイル中の全ファイルを一括読み出し可能

・自動的にWindows上に仮想ドライブが構築されるので、通信経路を用意することでFMのドライブとしてアクセス可能

以前にも書きましたが、私はただのアマチュアですので各OSのFMS(ファイルマネージメントシステム)の処理内容を知っているわけではなく、ひとつ処理する毎にイメージファイルを見て変更された箇所から処理の内容を推定し、同じ処理をプログラム化して作成したものです。従って、処理の間違いや不足等があるかと思いますが、長いもので8年ほどの使用実績がありますので、それなりに使用に耐えるのではないかと思っています。


[2]ファイル形式変換ソフト

 ◎CvtDskD77.exe


CvtDskD77表示画面


特徴ですが、

・D77(D88), DAT, DSK(セクタ内容のみが単純に並んだもの)の各形式に対応

・2D, 2DD, 2HDディスクに対応

・F-Basic, Flex, OS-9, CP/Mに対応

・D77(D88)の場合のインターリーブ(2D用のインタリーブ2、2HD用のインタリーブ5)の設定が可能

・2HDディスクのトラック0の2形式(標準形式、Flex形式)に対応

F-BasicやOS-9ではトラック0、サイド0のみが128byte, 26セクタで他は256byte, 26セクタが標準のようですが、Flexではトラック0がサイド0,1ともに256byte, 15セクタになっています。

修正した3つのディスクイメージ処理ソフト(FbasDrvWin.exe, FlexDrvWin.exe, Os9DrvWin.exe)とファイル形式変換ソフトCvtDskD77.exeをOneDriveに置いておきますので、使用した結果については自己責任ということを承知していただいたうえで、自由にご使用ください。(もしバグを見つけられましたら教えていただけるとありがたいです。)