Step Doubler回路を用いて2DDドライブと2Dドライブを混在させる
中国の業者に発注したFDCカードとZ-80カードの基板が十日もあれば届くと思っていたのに、一か月を過ぎても届かないので、予定していたことが全く進みません。。。
ということで、今回はほんのちょっとした工夫の報告です。
10月26日のブログ(12月31日に追記あり)で、FM-7でPC用の2DDドライブを使用するという報告をしましたが、それは自作のFDCカードの中でMB8877AからのSTEP出力を2倍化するというものでした。
従って、適用できるのは2DDドライブのみということになるわけですが、実際の運用としては、5インチとのメディア変換などで2Dドライブも接続したい場合があります。
そこで、FDCカード中でStep信号を2倍化するのではなく、2DDドライブの直前のフラットケーブルの途中に挿入することにしました。さらに、ドライブのコネクタ部で行っていたドライブセレクト信号の切り替えとReady信号生成も同じ基板に載せました。
この形ですと、市販の2DドライブのFDDシステムをお持ちの方でも、別途2DDドライブを用意して、この回路を通してドライブに接続することで、2DDドライブを使用できることになります。
作成した基板です
Ready信号生成回路を後付けしたので見苦しいですが、基板中央の8ピンICがStepDoubler回路のATtiny85で、その出力を7438を通してFDDに送っています。外付けの8ピンICがReady信号用のPIC12F675です。ドライブ0と1の切り替えジャンパとStepDoubler回路のバイパス用のジャンパがあります。基板 |
回路図を示します。
手持ちの7438を用いていますが、3.5インチの2DDドライブは負荷としてはそう大きくはないので、7406でも大丈夫だと思います。回路図 |
Ready信号の生成部ですが、以前のブログで紹介した2つの回路のうちのPIC12F675を用いてIndex信号とMotorOn信号からReady信号を生成する回路を用いております。
最初はダイオードによる簡便な回路で製作しましたが、残念ながら正常に動作しませんでした。ドライブがセレクトされたときには常にReady信号が出るのがまずいのでしょうか。PICを用いた回路では、正常に動作しています。
動作風景です。
画像で分かりますようにフラットケーブルの途中に基板を入れ、基板を通さずに2Dドライブを、基板を通して2DDドライブを接続しています。FM-7に刺さっているカードが自作のFDCカードで、これに載っているStepDoubler回路はスキップしています。
動作風景
ディスプレイは小さいので左の棚の上に置いています。
画面表示 |
私は、通常は2DDドライブ2台で運用しているのですが、2Dドライブが必要な場合はこの回路を用いてFM77AV1から外した2Dドライブ(YD-625)と2DDドライブ(FD-235HG)とで運用しています。メディア変換が必要な場合にはYD-625の代わりに5インチドライブを使用しています。
改良すべき点として、ATtiny85とPIC12F675を一つのICに置き換えることがあるとは思いますが、当面はこのままで使用するつもりです。