2021年1月23日土曜日

赤外線ワイヤレスキーボードエミュレータ(ysflight.comさんによる)の製作

 ysflight.comさんによる

Windows+ArduinoによるFM77AV/AV40実機用赤外線ワイヤレスキーボードエミュレータ」製作してみました



最近はFM77AV用のZ80Hカード(韋駄天)を製作したりしてFM77AVを使用する機会が増えてきているのですが、私の77AVは本体のみを入手したもので、キーボードは常用しているFM77AV40SXに変換器を介して接続しているPS/2キーボードを兼用しているので、使用するごとにそれを外してAV用の変換器を介して接続しています。

キーボードをいくつも並べるスペースがないので仕方がないのですが、流石に面倒ですし、ごくまれにはSXとAVを同時に使用したい時もあります。


そこで、ysflight.comさんによるWindowsPCのキーボードをAVのワイヤレスキーボードにしてしまうアダプタを製作してみました。ysflight.comさんは最初はIRToyを使用されており、これには入手性のこともあって手を出さなかったのですが、第2作はArduino UNOを使うものでしたので、これならということで製作してみました。


IR LED等の部品ですが、部品の選定で苦労したくなかったのでysflight.comさんが使用されたものと同じIR LED,TR,DをMouserで購入しましたが、他は手持ちの部品です。Arduino UNOとしては「作って遊べるArduino互換機(鈴木哲哉さん)」で製作した2台のうちの5V版の方を使用しました。


簡単な回路ですので、手配線でもそれほど時間もかからずにすんなりと完成しました。



製作したアダプタです


製作した基板(表面)




その裏面



Arduino UNO(もどき)に装着した様子です


Arduino UNO(もどき)に装着



使用中の様子です。真正面に向けなくても十分に通信できました。
これで、私の77AVはドライブがGOTEKでフロッピィの出し入れなどはないので、例えば本体を机の下に押し込んでおいてもそれほど支障なく使えそうです。


使用中の様子


Windows側のプログラム FM77AVKeyboard の画面です。
キーボード入力を77AVに送るだけでなく、他にも色々な機能があります。
試しに、Windows上でF-BASICのプログラムを作成して「AUTO-TYPE(BASIC)」機能を用いてAVに送ってみましたが、これはとても便利です。

また、このエミュレータのウインドウ上にカーソルがあると77AVにキー入力が送られ、それ以外にカーソルが移動するとWindowsにキー入力が送られるので、Windowsと同時使用の際も特別な切り替え操作は不要であり、この点も慣れると使い易いと思います。


エミュレータの画面

下画像の送信データの表示画面は非表示にしておいても支障はありません。

送信データの表示画面


ysflight.comさんにはFM-7用のRS-232Cカードの製作時やその他でも大変お世話になりましたが、今回もこんな便利なツールのアイディアと製作例を公開していただきまして、大変感謝しております。ありがとうございました。

なお、このアダプタに関するysfilght.comさんのサイトは2つあります。(全体の説明このアダプタに関する説明)Windows側のプログラムやArduino UNO用のプログラムもサイト内で公開されています。


2021年1月22日金曜日

FT-245カード用の高機能な転送ソフト

FT-245カード用の高機能な転送ソフトを紹介します 


[2021年1月31日追加] FM-7側のソフトの改善版FMIMG_FM2をアップしました。
2020年12月11日のブログ「Ndittを使用しないでGOTEK用のHFEファイルを作成する(その3)」で、FT-245カードを用いることでFDDイメージをFM-7からWindowsPCへ高速に転送できることを紹介しました。
その際に、用いたFM-7側のプログラムには送信ルーチンだけでなく、受信ルーチンもあるので更なる用途も考えられると書きましたが、その後、そのプログラムを制作された「思い付きハードでソフトに七転八倒」さんが実際に機能を拡張したプログラムを制作されましたので紹介します。(私も一部分ですが協力させてもらいました。)

FT-245カードをFM-7に装着している様子

FT-245カード

Windows側のソフト FDDIMG_RW77.exeの起動画面

起動画面

まずCOMポートを設定します

COMポート設定画面



メニュー「FDDデータ」→「データ受信」を選択し、FM-7側で FDIMG_FM をEXEC &H6850 として実行します。

FDの状態によっては画像のように、タイトル部に(応答なし)が表示されてトラック番号がカウントアップしなくなることがありますが、データは正常に受信されますので、そのまま受信終了まで待ちます。

データ受信中の画面

受信終了後に、メニュー「ファイル」→「開く」で受信したデータファイル DIMG_20201130.dat を選択した後、メニュー「D88形式ファイル」→「作成開始」を選択するとファイル名入力画面でファイル名を入力するとベタなデータのみのDSKファイルとD88ファイルが作成されます。

ファイル名設定画面


この基本機能の他に、
・datファイルをFM-7上のFDに書き戻す機能
・datファイルの特定のセクタデータを書き換える機能
・FM-7のメモリ中のデータをWindowsPCに転送してファイル化する機能
・WindowsPC上のデータファイルをFM-7のメモリに転送する機能
があります。

単機能のソフトもあります

なお、FDDIMG_RW77.exeは上記のように多機能ですが、FM-7上のFDの内容をWindowsPCに読み込んでイメージファイル化したいというだけで良ければ、下記の rcvfdimg.exe が使用できます。(FM-7側のプログラムは上と同じ FDIMG_FM を使います。)
このソフトはFM-7上のFDを読み込んでD88ファイルに変換するだけの単機能ですので、その分使い方が簡単で、COMポートと保存ファイル名を設定した後、データ受信開始ボタンやD88ファイル変換ボタンを押すだけです。
ただし、FDDIMG_RW77.exeでのセクタ情報を持った中間ファイル(datファイル)は作成せずに、直接ベタなファイル(DSKファイル)とD88ファイルのみを作成します。



このソフトでも、FDによっては(応答なし)が表示されてトラック番号がカウントアップしなくなることがありますが、データは正常に受信できます。






紹介した FDDIMG_RW77.exe、FDIMG_FM、使い方の説明とrcvfdimg.exe をOneDriveに上げておきます。

[2021年1月31日追加]
FM-7側のソフトFMIMG_FMのPC→FM転送機能を改善したFMIMG_FM2をOneDriveに上げました。