FM-7用にRGBI対応のアップスキャンコンバータを製作してみました
と言っても、先人の労作をそのまま後追いしてコピーしてみただけなので、何の工夫も改良もないというものですが、そのまま作ってちゃんと動作したという例としてみていただければ...
オリジナルは、Oh!石さんのNibbles lab. HomePageの「研究成果」の中にある「RGBI対応アップスキャンコンバータ」ですが、使われている基板(DesignWave magazine 2007年7月号付録のFPGA基板で、Xilinx社のXC3S250E搭載)を持っていることもあり、数年前にこの報告を見て以来いつかは作ってみたいと思っていたのですが、使われているFUJISOKUの1回路12接点のロータリースイッチがいかにも高価でしかも入手できそうもないということで諦めていました。ところがつい最近全く同じものがヤフオクに安価で出品されており、さらにXilinxのコンフィグROMもヤフオクで入手できたので、これで実際に作れる見込みが立ちました。(実際には、3.3V表面実装の32MHzクロック発振器が最も入手難で注文してから入手まで20日ほどかかりましたが。)
結局、新たに購入したものは、ロータリースイッチ、そのつまみ、クロック発振器、コンフィグROMのみで、他は特殊なものはないので手持ち部品で間に合い、回路も上記の報告を見ていただければ分かりますが、それ程複雑ではないので2日ほどで製作できました。
製作したアップスキャンコンバータ |
下の基板は手ハンダです |
問題はFPGA(正確にはコンフィグROM)への書き込みで、以前、68Katy-aeという基板を製作した際にダウンロードケーブルは入手してありましたし、ソフトも無料のWeb版のライセンスを取得してありましたが、2年半も前の事でもあり、すっかり手順を忘れていましたし、コンフィグROMに書き込むのは初めてのことでしたが、何とか書き込むことができました。
書き込み中の様子 |
FM-7との接続ですが、とりあえず手持ちの8ピンDINコネクタにフラットケーブルを接続したものを用いて、まずCENTURYのLCD-10000Vで表示させてみました。
FM-7ではI(輝度)信号はありませんので、RGBIではなくてRGBですが正常にカラーモードで表示できました。
40桁表示 |
80桁表示も全く問題ありません
80桁表示 |
EIZO L365での表示 |
このL365は普段FM77AV40SXの400ラインモードで使用しているもので、24KHz表示が可能なのですが、15.7KHzでSignal Errorと表示されます。
Oh!石さんはSharp系で使用されているので、富士通系で使用するには何か調整が必要なのかもしれませんが、もうコンフィグROMに書き込んでしまったので、これはこのままLCD-10000Vで使用するつもりです。
さらに作ってみたいアップスキャンコンバータがありまして、それはSasajiさんの「FPGAで8ビットパソコンを拡張する」の中の「アップスキャンコンバータを作る」です。これに使われている基板(AlteraのMAX10使用のMAX10-FB/JB基板)も所有しているので、ぜひ製作してみたいのですが、この報告ではCPLDのプログラムが公開されていないため、自分でプログラムしなければなりませんのでかなり苦労すると思います。でも、XilinxのFPGAよりもAlteraのCPLDの方が使い慣れているので、中日電工さんのCPLDの記事を参考にしながら作ってみたいと思っています。(中日電工さんのCPLDトレーニングボードやCPLD使用のVGAボードも既に入手してありますが、知識がついてこない...)
しかし、これもHITACHIのS1やL3用のもので、どうもFM系でアップスキャンコンバータを製作したという報告はあまり見当たらないようですね...