2021年6月10日木曜日

FM-7/77用のI/O拡張基板を改良しました

FM77用の拡張I/Oボードを改良してFM-7でも使えるようにしました

 

2019年6月19日のブログ「FM77用の拡張IOボード、ROM/RAMディスクボード」で紹介した拡張I/Oボードですが、2019年8月26日「FM77用の拡張I/Oボード、ROM/RAMディスクボードのプリント基板化が完了」で紹介しましたように、プリント基板化してFM77AV40SXに接続して使用していました。

その後、使用していなかったFM-7を再び使用する機会が増え、FM-7でもROM/RAMディスクを使いたくなりましたが、残念ながらFM-7背面の50P拡張コネクタには2.45MHzのクロックが出ておりませんので、最初は32Pスロットを使用して変換基板を経由して使用していました。しかし32Pスロットは2個しかないので、やはり50P拡張コネクタを使うということにして、間に挟んでいる変換基板(FM77とFM-7の拡張コネクタはピン配置が異なるので変換が必要)上にクロック生成回路を追加して使用していました。

今回、回路を見直して、ほとんど使用していなかったFT-232モジュール部を取り外せば拡張I/Oボード上にクロック発生回路を追加できると考えて、基板を製作することにしました。


製作したI/O拡張ボード


回路図

実は、基板を製作した際に肝心の2.45MHzのクリスタルを入れ忘れており、裏面につけようかとか思いましたが、幸いにして並んでいるR2,R3の端子に直接接続すれば良いことが分かって、それ程見苦しくならずに済みました。(画像でも不自然さは感じないと思います...)




構成図



そもそも拡張I/Oボードの50P入力のピン配置をFM-7に合わせてしまえば変換基板も不要となるのですが、そうしなかったのは、この変換基板上に32Pスロットを増設してそこにFDCボードを装着して、全体を拡張BOXという形でケースに収めればすっきりすると考えたからです。ということで、以前製作した増設32Pスロット基板を34Pフラットケーブルを介して接続してみました。



左:変換基板、右:増設32Pスロット基板

左の変換基板の中央のコネクタにFM-7からの50Pケーブルを接続し、左のピンヘッダに拡張I/Oボードを接続します。右の34Pコネクタには増設32Pスロット基板を接続し、その上にFDC基板を装着します。

しかし、実際にFDCボードを装着して起動してみると、時々ですが起動に失敗します。恐らく接続に使用しているフラットケーブルが長すぎる(2本の50Pが計84㎝、34Pが30㎝程度と長い...)のだと思いますが、FDCボードまで装着するにはもう少し工夫が必要なようです。

とりあえず、当面は拡張I/Oボードとその上に重ねるROM/RAMボードのみで使用することになりそうです。

ということで、別途製作したROM/RAMボードと二段重ねにして使用している様子です。


ROM/RAMボードを上に重ねました


ROM/RAMは一組だけ実装


FM77AV40SXではFLEX9とOS-9を切り替えて使用できるようにROM/RAMを2組セットして使用していますが、FM-7ではFLEX9とF-BASICがメインになりそうで、しかもF-BASICはシステムドライブやワークドライブの指定はできないためROM/RAMはあまり利用価値がなく、Windows上の仮想ドライブの方を使うことになるということで、とりあえずROM/RAMはFLEX9用として一組だけ実装してあります。

以上、FM-7用の拡張I/Oボードの改良とROM/RAMボードの紹介でした。ドライブソフトはFLEX9用、F-BASIC用のどちらも以前紹介したものをほぼそのまま使用しています。


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