FM77AV40用512KB増設RAMカードの容量を760KBに増加させました
2022年10月21日に「FM77AV40用512KB増設RAMカードの製作」を紹介しました。製作した基板のサイズは純正の256KB増設メモリカードよりはるかに小さなものでしたが、それでもまだ基板に余裕がありましたので、512KBメモリをもうひとつ載せられそうです。ということで、容量を倍増させたカードを製作してみることにしました。
これが製作した1024KB増設RAMカードです。(実際に増加する容量は760KBです。)
512KBメモリはSOP型のHM628512を自作変換基板にセットしたものを使用しています。
1024KB増設RAM |
回路図を下に示します。
最初は通常のTTL-ICで試作しましたが、未使用のゲートが多く、あまりにも無駄が多いのでどうしようかと思っていたところに、知人からこういう時にはGALを使ったら良いかもとのアドバイスを受けて、GALに変更することにしました。
最初に試作した回路 |
Latticeの16V8Bを使用しましたが、3個のTTL-ICを1個のGALで置き換えることができました。
GALに変更 |
GALのプログラムにはMicrochip社のWINCUPLを用いました。
GALを使用するのは初めてだったのですが、実際に使用してみて、この程度のロジックをGALのプログラムに置き換えるのは、初心者でもそう難しいことではないと感じました。
参考までに、今回の置き換えの部分を示しますが、あとはそれぞれの入出力信号を16V8Bのピンに割り当てればOKです。
/* EQUATIONS */
CS1 = !(A18 & A19) ;
CS2 = !(A18 $ A19) ;
WE = !(!RW & E) ;
OE = !(RW & E) ;
製作した結果は
前回と同様、OS-9 Level2でフリーメモリを確認しました。
その結果が下記ですが、760KB増えています。
フリーメモリ確認 |
512KBのメモリを2個搭載しているので1024KBの容量なのですが、拡張メモリの範囲は$40000~$FFFFFの768KBですので、これだけ増加するはずですが、実際には$40000~$FDFFFの760KBの増加になっています。OS-9の場合は、最上位の$FE000~$FFFFFの$2000バイト(8Kバイト)は使用不可のようです。
この位のRAM容量があれば、一部をRAMディスクに充てることもできそうです。
以上、512KBの増設RAMの容量をさらに増やしてみたという報告でした。
現在48ピンのコネクタの入手は困難ですが、コネクタさえ入手できれば回路は簡単ですし512KBのSRAMも入手は容易ですので製作そのものは容易です。
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