FM-7/8用のFDドライブ用接続アダプタMB22603相当品を作ってみました
先日、某オークションでLogitecのLFD-550-FMというFM用FDドライブ装置に内蔵されているコントロール基板を入手しましたので、これを使用するために富士通のMB22603の回路を調べて同様なものを製作してみたという報告です。
製作した2種のアダプタがこれです。
![]() |
| 左:FM-7の32Pスロット用、右:FM-7/8の50Pコネクタ用 |
左がFM-7の32Pスロット用、右がFM-7/8の50P拡張コネクタ用です。
経過
私自身はFM-7用に自作のFDCカードを製作して、それにPC用のドライブやGOTEKなどを接続して使用しておりますので、特に必要はなかったのでしたが、興味本位で落札してみたのが運の尽きで、かなりの時間を費やすことになってしまいました。。。
このコントロール基板に手持ちの5インチ2Dドライブを接続して動かしてみようと考えましたが、動作させるためにはFM-7とコントロール基板の間をつなぐアダプタが必要です。オークションに時々出品されるようですが結構高額です。ということで、自作できないかと考えました。
自作の手掛かりになったのは、はせりん様のブログ「Retro PC Gallery (http://haserin09.la.coocan.jp/)」中の「緊急特集:MB22603の秘密」という記事です。
はせりん様はIRQ関係の調査とアダプタの対象機器の制限の原因追及をされているのですが、そのために回路の一部を解析されていましたので、それを元にさせていただいて何とか回路をでっち上げ、プリント基板を発注して製作してみましたが、もちろん動作しませんでした。しかしこれだけではでっち上げのアダプタがダメなのか、それともコントロール基板がダメなのかが分かりません。
そんな時、知人がMB22603などのアダプタを3台も所有されていることを知りましたので、それらをお借りして不動の原因を追究することにしました。
まず入手したコントロール基板が正常に動作するかを確かめるために、お借りしたMB22603を使用してみましたが、残念ながら動作しませんでしたので、不動の原因はコントロール基板にあることが確認できました。
そんな時に、某オークションで再び同じ基板が出品されていましたので、再度入手してみましたら、これはMB22603など3種のアダプタのいずれでも正常に動作しました。
アダプタの製作
コントロール基板が正常に動作することが確認できましたので、あとはアダプタを製作すれば良いということで、お借りしているMB22603の基板の配線を調べてみました。
このアダプタではディレイラインを使用しているのですが、それははせりん様によりますと、FDC(フロッピィディスクコントローラ)としてMB8876やMB8877が使われている外付けドライブ装置に対応するためだそうです。入手した基板ではMB8876Aが使われているので、ディレイは必要がないので省略できるだろうと考えました。実際に回路を追ってみると、ジャンパ線でディレイラインをバイパスしているように見えました。
ということで、ディレイを省略した回路を仕上げてプリント基板を発注し、届いた基板を組み上げてみました。ところが、FM-7にセットしてみましたがまたも動作しません。
回路を見直してみましたが間違っているところはなさそうです。困ってしまって、お借りしているMB22603の基板を再度眺めていたところ、50P拡張コネクタのEXTDET(22ピン)がGNDに落とされているのを見つけました。今まで色々な基板を製作してきましたが、EXTDETは無接続で動作していましたので、多分関係はないだろうとは思いましたが、念のためにGNDに落としてみました。
製作した回路
正常に動作しています
動作している様子を示します。これは32Pスロット版の場合です。左下の5インチドライブのアクセスランプが点灯しているのが見えます。
コントロール基板がMB8876Aを使用しているからでしょうか、ディレイラインを使用していない回路ですが、FM-7本体のクロックを落とさなくても2MHzで動作しています。
| 32Pスロット版を使用中 |
以上、たまたま入手してみたコントロール基板を動作させるためにMB22603相当のアダプタを作ってみたという報告でした。(特に使う予定もないのに作ってしまった...)
回路の内容が良く分かっていない私が何とか回路を作成できたのは、貴重な情報を公開してくださっているはせりん様と、MB22603などを貸してくださった知人(Y.A.様)のお陰です。お二人に感謝いたします。
余分な基板がありますので
(部品はほとんどが普通に入手できますので50Pコネクタ用は基板のみですが、32Pスロット用に必要な富士通製のコネクタだけはまず入手できませんので、知人に頂いた取り外し品になりますが32Pコネクタもお付けします。ですので、50Pの方は定形郵便110円、32Pの方はクリックポストで185円となります。)


先日、東京電子科学機材というところの、EXA LFD-550なるドライブを入手しました。中を見たところ、基板が同じ物が載ってました。型番からするとOEMなのかなと思います。
返信削除ところで、作製された基板ははけてしまったのでしょうか。
同様にFDC付きのI/Fボードが有るので、必要ないといえば、そうなのですが。
しばらく留守にしておりまして返事が遅れました。
削除基板ですが32Pスロット用、50P拡張コネクタ用のどちらもまだあります。
ご希望でしたら、自己紹介欄にメールアドレスを記載しておりますので、メールにてどちらの基板をご希望かを明記して連絡していただけましたら具体的な送付方法をお知らせします。
よろしくお願いいたします。
こんにちは
返信削除実はFM-7をひょんなことから入手しておりまして、FlashFloppyも持っていることから、これを動かしたいと現在ディスクユニットを入手しようとしております。
で、コントローラーの基板を眺めているのですが、DLnとあるのはディレイラインだったのですね。
でも富士通のにはなかったのであれ?と思っていたら、この記事に当たりました。
非常に勉強になりました。
個人的にはコントローラー基板ほしいですけど😂
実費で購入したいなと考えています。
基板ですが32Pスロット用、50P拡張コネクタ用のどちらもまだあります。
削除ただし、記事中にもありますがディレイラインを入れていないのでFDCがMB8876AかMB8877AというAが付いているものにしか対応していない可能性があります。
ご希望でしたら、自己紹介欄にメールアドレスを記載しておりますので、メールにてどちらの基板をご希望かを明記して連絡していただけましたら具体的な送付方法をお知らせします。
よろしくお願いいたします。
Hi, I bought an FM-7 and FM-8 from Japan and wanted to connect a floppy drive to them. Have you posted the KiCAD circuit to recreate the controller's PCB somewhere, I can't find it? Thanks.
返信削除Hello. If you send me an email, I will send you the KiCad sch file attached. However, as I mentioned in my blog, there is a mistake in the pcb file that needs to be corrected, so I cannot send it to you.
削除FCN-365P032-AUは富士通コンポーネントから事業継承したオータックスが正規に供給し続けているものが現在も手に入ります。https://www.otax.co.jp/service/n360kcone/
返信削除ディレイライン301RET2006Lを作っていた東光は村田製作所に吸収されたあとEOLになってしまっていますが、同じインピーダンス300Ωで20ns 10タップ(計200ns)のパッシブディレイラインを探したところJPCが作っているDTシリーズのDT200N301で代替できそうです。しかしながら、小売りしているところは見つけられず、ロット買いしないと入手できそうもないので個人使用は難しそうです。
アナログデバイセズのDS1100ZシリーズとかDS1020-100(プログラマブルディレイライン)を使うというのも手かもしれないですが詳しく検討してないので、うまくいくかどうかは不明です。
まぁ、ディレイライン無しで動いているのであれば必要ないのでしょうが。
私はMB22407+MB27611を持っているのですが、最近動かなくなっており、これから原因究明しようとしています。まぁきっとFDDだろうと推測してますが、FDC/データセパレータ基板やMB22407の可能性もあるので、事前に情報を仕入れているところです。
富士通のコネクタFCN-365P032が今でも入手できるという情報を提供していただきましてありがとうございます。自作派にとってはとてもありがたい情報だと思います。
削除ディレイラインですが本文にも書きましたように、私が回路を調べた限りでは実際には使われていないように見えました。はせりん様がブログに書かれておりますように、様々な機器(中のMB8877,76,etc)に対応するために追加されたもののようで、私が使用したボード(MB8876A使用)ではなくても正常に動作しました。
ディレイラインのほうは、私が持っているMB22407では、それぞれアサートを遅らせるのとパルス幅を決めるのに2個使いしていて、ジャンパーでバイパスできるのは前者だけだったので、一応情報として挙げさせてもらいました。
削除PS.
上のコメントを投稿時に書き込めない旨のエラーがでたので二重で下記の投稿をしてしまいました。すみませんでした。
MB22407の画像がネットにありましたので見ましたら、確かにディレイラインが2個搭載されていますね。私が知人からお借りして回路を確認したMB22603では1個しか載っていなくて、それがバイパスされているように見えたので不要と判断してしまいました。
削除機能的には単なるインターフェースのためのアダプタですのに、接続される機器が複数あってその全てに対応するために回路的には何種類も作る必要があったということでしょうか。(富士通さんも大変でしたね。)
FCN-365P032-AUは富士通コンポーネントから事業継承したオータックスが正規に供給し続けているものが現在も手に入ります。https://www.otax.co.jp/service/n360kcone/
返信削除ディレイライン301RET2006Lを作っていた東光は村田製作所に吸収されたあとEOLになってしまっていますが、同じインピーダンス300Ωで20ns 10タップ(計200ns)のパッシブディレイラインを探したところJPCが作っているDTシリーズのDT200N301で代替できそうです。しかしながら、小売りしているところは見つけられず、ロット買いしないと入手できそうもないので個人使用は難しそうです。
アナログデバイセズのDS1100ZシリーズとかDS1020-100(プログラマブルディレイライン)を使うというのも手かもしれないですが詳しく検討してないので、うまくいくかどうかは不明です。
まぁ、ディレイライン無しで動いているのであれば必要ないのでしょうが。
私はMB22407+MB27611を持っているのですが、最近動かなくなっており、これから原因究明しようとしています。まぁきっとFDDだろうと推測してますが、FDC/データセパレータ基板やMB22407の可能性もあるので、事前に情報を仕入れているところです。