2019年4月27日土曜日

SBC8080でGAME80がようやく動作

SBC8080でGAME80がようやく動作しました


4月20日のブログでGAME80が動作しませんと書きましたが、ようやく動作しました。
INCH, OUTCH, ROLCATルーチンを色々と書き直してみたり、入力したバイナリリストを何回も見直してみたりしましたが、結果は変わりません。
ついにはSBC8080付属のモニタの逆アセンブル機能を用いて、リストをプリントアウトして読もうとしてみたりしましたが、やっぱり原因はわかりません。

ただ、TeraTermの改行の送信コードをCRからLFに変えると、改行が多くなりすぎるものの一応動作することを見つけていたので、プログラム内での改行コードの扱いに関係しているという見当をつけてリストを眺めていました。

そんな時に、元記事中の変更する可能性のあるデータ(表1)の中に、CRコードが0Ahであると書かれているのに気づきました。(もっとちゃんと読んでおくべきでした...)
ということで、アドレス8C77hの値を0Ahから0Dhに変更することで無事に動作しました。


起動手順

メモリダンププログラムを入力してみました

その実行画面


追加変更した箇所


INCHルーチンはモニタの割り込みを使用した入力ルーチンを利用したので、ROLCATルーチンは不要となりました。

以下に変更・追加箇所を記しておきます。
************************************************
変更箇所
(1)8C77 0D
(2)8C96 CD 7C 00     CALL  007C
(3)8C99 C3 9F 8C     JMP    OUTCH
(4)8C9C C9 00 00     RET NOP NOP
(5)8797 CD 96 8C
    87A2 CD 96 8C
追加箇所
OUTCH 8C9F F5 PUSH PSW
             A0 DB 01 IN 01H
             A2 E6 01 ANI 01H
             A4 CA A0 8C JZ 8CB9
             A7 F1 POP PSW
             A8 D3 00 OUT 00H
             AA C9 RET
************************************************

動作したという報告だけでは、ああそうですかという話でしかないので、まだ変更すべき点がありますが(配置アドレスの変更、プログラムの格納アドレスの変更、第1・第2スタックの変更などSBC8080に合わせる改造が必要)、とりあえず現行のもののバイナリリストと逆アセンブルしたリストOneDriveに上げておきます。

[4月30日訂正]逆アセンブルしたリストまで公開するのはまずかったと思いますので、バイナリリストのみの公開に変更しました。

次は、MicroPascal80かな。


2019年4月20日土曜日

6809基板にLISP09をインプリメント

自作6809基板にLISP09をインプリメントしました


SBC8080にGAME80をインプリメントする試みがうまく行かず中断していますので、
自作の6809基板の方にLISP09をインプリメントしてみました。

LISP09は図書館から借りた「別冊トランジスタ技術 6809オールマイティ」に掲載
された芹沢照生さん作成のもので、アセンブルリストが23ページもありましたが
頑張って入力してみました。
このLISP09はFLEX09上のソフトとして作成されていますので、入力するだけで無事に
動作しました。
FLEX09上でLISP09と入力することで起動します。解説に載っていたサンプルプログ
ラムは全て動作しましたので、多分入力ミスはないかと思います。


起動画面とオブジェクトリスト


例にあったクイックソートプログラム


LISPを触るのは数十年ぶりで、何も覚えていないので、黒川先生の「LISP入門」を
本棚から引っ張り出して第一歩から勉強かな。

[4月27日追加] 入力リストのミスを1つ見つけましたが、アセンブル結果には影響
がありませんでした。もうミスはないと思いますのでチェックを終えます。

FLEX9上で動くものですが、ソースがあれば移植も可能かと思いますので、ソースと
アセンブルリストをOneDriveに上げておきます。
(雑誌で公開されていたものですので、個人使用のための公開はOKではないかなと
思っていますが、どうでしょうか。ちなみに芹沢先生は論文でも発表されているよう
です。)

SBC8080にGAME80をインプリメントの試み

SBC8080にGAME80をインプリメントしようとしたのですが...


まず、せっかくSBC8080を製作したので、ソフトを作ってみようとしたのですが、PALO ALTO TINY BASICはメモリをアクセスできないようです(本当か?)。
68系の電大版BASICやGAME68ではできるので、できて当たり前だと思っていましたが、なぜでしょうか。
ならばモニタでと思いましたが、このモニタのアセンブラや逆アセンブル機能はとても便利ですが、メモリ中のバイナリを表示・変更する機能がないようです(私が使い方を知らないだけ?)。

80系のプログラムの経験はほとんどないので、モニタを自作するなんてとても無理ですので、言語を入れるしかないということで、候補に挙げたのがGAME80とMicroPascalです。

まずGAME80ですが、高岡洋一さんによってTK-80BS用に作成されたもので、ASCII誌の1979年1月号に掲載されました。(私はENCYCLOPEDIA ASCII 第3巻に載っていたものを入力しました。)
プログラムは$8600~$8C88で、その後ろにSBC8080用のI/OルーチンをくっつけてROMの$7800からに、そして転送プログラムを$7F00からに焼いて実行してみましたが、正常に動作しません。(I/Oルーチン等は下に記述しておきました。)

正常に動作しない実行画面

画面のように、:が表示された後に入力を受け付けるのですが、入力後は改行されずに行頭に戻るだけです。さらに入力は受け付けるのですが、重ね書きになるだけです。
モニタに戻って、$8E00からを見てみると先頭の$8E00が$FFのままで、入力したプログラムは保存されていません。

GAME80本体のリストは2度確認しましたし、とても見やすい印刷ですので入力ミスはないと思うのですが。。。8080のプログラム経験がないので、自信はないのですが、I/OルーチンのうちINCHとOUTCHについては動作確認をしたつもりです。

というわけで、どこが間違っているのか分からず、中断状態です。
ネットには、SBC8080でGAME80を動作させておられる方が見えますので、できるはずだとは思いますが、私の手に余っています。アドバイスいただけるとありがたいです。
下に、追加変更箇所を記しておきます。

追加変更した箇所


◎入出力ルーチン
元のプログラムはTK-80BS用なので以下の3つのルーチンを書き換える。
GETCH $8C96 入力→A
PUTCH $8C99 A→出力
SENSE $8C9C キーが押されていたらキャリーセット、
押されていなければクリア
解説に従って、
BREAKルーチン($8797,$87A1)を CALL $8C96(CALL GETCH)に変更
(文中では$87A1とあるがリストでは$87A2だった)

◎ワークエリア等(とりあえず変更なし)
内容 アドレス データ
プログラム先頭番地 8607 8E00
RAM終了アドレス          8612 9FFF
RUBOUTコード 8C72 08
DELETEコード 8C4F 7F
CRコード 8C77 0A
JOB一時停止コード 87A0 20
JOB打ち切りコード 879B 21
第1スタック                  8618 8E00
                                        875F   
第2スタック                  861B 8DC4

◎メモリマップ(とりあえず変更なし)
8600 - 8C98 GAME80インタプリタ
8C99 - 8CFF I/O その他ルーチン
8D00 -    87 変数 その他
    88 -    89 第2スタックポインタ
    8A -    D3 入力バッファ
      第2スタック
    D4 -    FE 第1スタック
8E00 - プログラム格納域

************************************************
追加箇所
(1)SENSE 8C9C F3 DI
      9D DB 01 IN 01
      9F E6 02 ANI 02
      A1 CA A8 8C JZ 8CA8
      A4 37 STC
      A5 C3 AA 8C JMP 8CAA
      A8 37 STC
      A9 3F CMC
      AA FB EI
      AB C9 RET

(2)INCH   8CAC F3 DI
      AD DB 01 IN 01H
      AF E6 02 ANI 02H
      B1 CA AD 8C JZ 8CAD
      B4 DB 00 IN 00H
      B6 FB EI
      B7 C9 RET

(3)OUTCH 8CB8 F5 PUSH PSW
      B9 DB 01 IN 01H
      BB E6 01 ANI 01H
      BD CA B9 8C JZ 8CB9
      C0 F1 POP PSW
      C1 D3 00 OUT 00H
      C3 C9 RET

変更箇所
(1)8C96 CD AC 8C     CALL  INCH
(2)8C99 C3 B8 8C     JMP    OUTCH
(3)8C9C SENSE
(4)8797 CD 96 8C
   87A2 CD 96 8C

************************************************
以上のルーチンをROMの$7800~$7EFFに保存し、
起動プログラムで$8600からに転送し、起動する。

起動プログラムはROMの$7F00からに置く
             7F00 21 00 78         LXI H,7800H
  03 11 00 86         LXI D,8600H
  06 01 00 F9         LXI B,F900H
  09 7E MOV A,M
  0A 12 STAX D
  0B 23 INX H
  0C 13 INX D
  0D 0C INR C
  0E C2 09 7F         JNZ 7F09
  11 04 INR B
  12 C2 09 7F         JNZ 7F09
  15 C3 00 86         JMP 8600
以上

動作させるまでの道は遠いみたいです。
MicroPascalはソースが公開されているのでこちらをインプリメントした方が速いかなあ。(6802基板でMicroPascal68が動いているので、共通のプログラムが書けて良いかも。)


2019年4月12日金曜日

番外編(その2)i8080Aなどをいただいたので...

とあるところからi8080Aや周辺ICをいただきました



いただいたIC群

80系のセラミックIC

68系のセラミックIC

いただいたICは
80系:INTEL i8080A(2個)、NEC D8080A、iP8031(3個)、ZILOG Z80A
   MOSTEK MK3880N(3個)、RCA CDP1802AE
   iP8228(3個)、iP8212(3個)、iP8224(2個)、uPB8224(2個)など
68系:HITACHI HD6801、FUJITSU MBL6803(4個)
   Motorola MC6830L7、MC6830P8、MC6850L、MC6810AL

CPUだけでなく、周辺ICもセラミック製がいくつもありました。
セラミックICを使ったことはほとんどなかったので、これは作ってみるしかないということで、早速SBC8080基板を入手して製作しました。
(68系にしか手を出さないことにしているのに、、、またやってしまった。。。)

製作したSBC8080 CPU+SUBボード

セラミックICが目立ってる!

サンプルを走らせてみた


1976年製のCPUなので40年以上も前のICですが、ちゃんと動くということに結構感激。
これで何をするという計画もないので、とりあえず製作しただけで自己満足状態ですが、できればBASIC以外の言語を走らせてみたいなと。

68系のICは何かそれらしい活用法を考えようと思っていますが、他にもやってみたいことがあるのでいつになりますやら。(大昔、とても欲しかったMIKBUGが入っているMC6830Lですが、今となってはただの飾りになりそう。)