ようやくP-ROM Writerカード用のドライブソフトが完成しました
6月26日のブログで紹介したP-ROM Writerカードですが、元になった記事ではOS-9上のソフトでコントロールしていました。
その際には、とりあえずOS-9 Level1で動作させて27C256に書き込めることを確認しましたが、OS-9上ではなく他のOS上で動作するドライブソフトを作成する必要があると考えていました。
その際には、とりあえずOS-9 Level1で動作させて27C256に書き込めることを確認しましたが、OS-9上ではなく他のOS上で動作するドライブソフトを作成する必要があると考えていました。
また、ブログには2716の書き込みができていないと書きましたが、その原因は使用した270uHのインダクタにあり、流れる電流が許容値を大幅に超えており、かなりの発熱が生じていたために25Vが安定しなかったことにありました。
ハードの不具合が解消できたのでソフトの作成にかかりました。
最初はOS-9上のソフトを手直しすれば良いと考えていたのですが、他の方の制作したソフトを読むのは結構難しくて、結局、一から作ることになりました。
制作したドライブソフトは使い慣れているFlex9上で動作するもので、コマンドとして以下の13個を用意しました。
Type, Erase, Pwidth, Info:ROM指定、Blankチェック、書き込みパルス幅指定
Info:ROM種他の設定値の表示
Read, Write, Verify:読み出し、書き込み、ベリファイ
Dump, Fill, Memory:バッファのダンプ、フィル、データ変更
Load, Save:ファイルのロード、ファイルへのセーブ
Quit:終了
これらのうち、Info(設定値を表示)とPwidth(書き込みパルス幅を設定)以外は元のドライブソフトと同様な機能です。(Memoryはスクリーンエディタではありませんが...)
対応しているROMは2716, 2732, 2764, 27128, 27256, 27512の6種ですが、27128は手持ちがないので動作確認はできていません。
バッファサイズとして32KB用意してあるので27256までは一回で書き込めますが、27512は2回に分けて書き込むことになります。(27512の指定時に書き込みエリアの前半・後半を選択します。)
起動してROM種を選択している様子です。
ライター全景です。
左が68B21が載ったI/O拡張カードで、右がP-ROMライターカードです。
2732に書き込んでいる様子です。ジャンパー線でVPPを21Vに設定しています。
カード上でのROMの選択は20PのICソケット上でのジャンパーで行いますが、書き込み電圧VPPの指定だけはROM毎に確認してジャンパー線で設定する必要があります。特に2732や2764は要注意です。
【参考】
VPP値ですが、手持ちのADVATESTのROMライタ付属のROM一覧表で調べてみると、
・2716 25V ----------------------------- 25V
・2732 25V, 21V ----------------------- 25V,21Vのどちらか要確認
・2764 25V, 21V, 12.5V, 12.75V -- ほぼ21Vだが一部25Vあり
・27128 21V, 12.5V, 12.75V, 13V -- 21V,12.5Vのどちらか要確認
・27256 21V, 12.5V, 12.75V --------- ほぼ12.5Vだが一部21Vあり
・27512 12.5V, 12.75V, 13V --------- 12.5V
と様々です。
2716は25V、27512は12.5Vと決め打ちしてて良いようですが、他はほぼ2種類あります。
また書き込みパルス幅ですが、27256以降は1msで書き込めますが、それ以前のものはパルス幅を大きくする必要がありますので、パルス幅も設定する必要があります。
・2732 25V, 21V ----------------------- 25V,21Vのどちらか要確認
・2764 25V, 21V, 12.5V, 12.75V -- ほぼ21Vだが一部25Vあり
・27128 21V, 12.5V, 12.75V, 13V -- 21V,12.5Vのどちらか要確認
・27256 21V, 12.5V, 12.75V --------- ほぼ12.5Vだが一部21Vあり
・27512 12.5V, 12.75V, 13V --------- 12.5V
と様々です。
2716は25V、27512は12.5Vと決め打ちしてて良いようですが、他はほぼ2種類あります。
また書き込みパルス幅ですが、27256以降は1msで書き込めますが、それ以前のものはパルス幅を大きくする必要がありますので、パルス幅も設定する必要があります。
コマンドの実行例を示します。
リードコマンドとライトコマンドです。
進行状態を表すために1ページ(256バイト)読み書きするごとにドット(.)を表示しています。
ダンプコマンドです。
以前作成したモニタコマンド中のルーチンを流用しているために、16バイトごとのチェックサム表示という余分な機能も付いています。
これもモニタコマンド中のルーチンの流用です。書き込みデータを表示・編集できます。Pキーでアドレスを戻すことができます。また、テンキーの「*/+-=,」はA-Fとして扱われます。
これで一応、2716から27512までのEP-ROMのライターのハード、ソフトが完成したと言って良いかと思いますが、ソフトについてはオリジナルがOS-9上、今回制作したものはFlex9上で動作するものですので、一般的ではありません。
F-Basic上で動作するソフトが作れれば良いのですが、私の手には余ります。
今回のFlex9版の実行ファイルと共にソースファイルをOneDriveにアップしておきます。
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