Ndittを使わないGOTEK用のHFEファイルの作成方法を紹介します
8月9日のブログ「FM-7/77にGOTEKを接続する」でFM-7/77でGOTEKが使えるという紹介をしましたが、実際にGOTEKを使用する場合の最大の障壁は、如何にして手持ちのフロッピーディスクの内容をWindowsPCに取り込むかだと思います。
〇標準的な方法
下図の左の方法で、3.5インチ又は5インチのFDDを装着したWindowsPCを用意し、Nditt.exeでフロッピーディスクを読み込んで.D88(.D77)イメージファイルに変換するというものです。
実際、私もこのためだけに3.5インチと5インチFDD付きの古いWindowsXPパソコンを保管しています。しかし、これは如何にも面倒です。
そこで、FDDのないWindowsPCでも可能な方法を紹介します。
下図の右のように、FM-7上でフロッピーディスクの全セクタを読み出してWindowsPCに転送し、作成された.DSKファイルを.D77形式に変換するというものです。
このために必要なソフト(FM-7側:SNDIMG, WindowsPC側:rcvfdimg.exe)を作成しました。
各ソフトの機能
・転送ソフト SNDIMG:
FM-7上で動作するF-BASICのソフトで、フロッピーディスクの全セクタを読み込み、バイナリのままでWindowsPCに送信します。
ドライブは0を設定してありますので、他ドライブの場合は直接プログラムを修正します。
・受信ソフト rcvfdimg.exe:
WindowsPC上で動作するコンソールソフトで、受信したセクタデータをTrack0,Sector1からTrack39,Sector32までそのまま順に並べた.DSK形式のファイルを作成します。
Usage:rcvfdimg [p=n] [b=nnnn] [filename](全て省略可)
(省略時:p(ポート)は4、b(ボーレート)は4800baud、filenameはFDIMG.DSK)
・.DSKファイル変換ソフト FbDsktoD77.exe:
WindowsPC上で動作するコンソールソフトで、.DSK形式のF-BASICファイルを.D88形式に変換します。私が普段Windows上の仮想ディスクで使用するファイルを作成するために使用しているものなので、ファイルの拡張子が.D77にしてありますが、それを.D88にリネームします。また、デフォルトでは640KBのファイル用なのでオプションとして39を付けて変換する必要があります。(ファイル名のみで起動するとUsageが表示されます。)
Usage:FbDsktoD77 filename 39 (ファイル名の拡張子は不要)
使用感など
最近はFDDがついていないPCが普通になってしまったようで、結構困ることがありますので、この方法もありかと思います。
ただ、速度的にはかなり遅くて2Dディスクの320KBで30分余りかかります。。。
ディスクの読み込みが遅い上にBASICでのRS232C通信ですのでさらに遅くなるのは当然ですが、FM-7(と普通のWindowsPC)でイメージファイルが作成できるのはメリットではないでしょうか。
GOTEKを使おうと考えるということは、当然、FM-7にはフロッピードライブが装着されていると思いますので、あとはWindowsPCとの通信手段としてのRS232Cカードなどがあれば良いわけです。
RS232Cカードの自作もそれ程大変ではないと思いますし、他にも「思い付きハードでソフトに七転八倒」さんが製作されたFT245RL使用の高速転送カードを使用できればもっと速くなると思います。また、以前ブログで紹介したArduinoMega2560を使用したカードを使うという手もあるかと思いますが、まだ試していません。
使用したソフト(SNDIMG,rcvfdimg.exeソース付き,FbDsktoD77.exe)をOneDriveに上げておきます。rcvfdimg.exeは以前のブログ「ASSIST09に追加したLoad, Saveコマンドを改良しました」で紹介したslwinr.exeを手直しして作成しましたが、ソースもつけておきましたので改良して使っていただければと。
蛇足になりますが、F-BASICのソフト SNDIMG だけは何とかしてFM-7に読み込む必要がありますが、40行足らずですので直接打ち込んだ方が早いと思います。
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