FM-7でFDX68が動作しました
知人からFDX68の基板と製作ガイドをいただいたので、FDX68シールドの製作・使用に挑戦してみました。
一年以上も前にいただいたものなのですが、私は普段はBeagleBoneBlackを使っており、そもそもRaspberry Piに触れたこともなかったので、まずRaspberry Piを入手してその使い方を覚えることから始めることになり、結構敷居が高くて動作させるまでに時間がかかりました。
組み立ててみたが動かない...
FDX68基板の組み立ては製作ガイドの通りに組み立てるだけなので、特に難しいところはなくすんなりと完成しました。(簡単な作業だったので気が緩んでいたのか、実はここにミスがありました...)
完成したFDX68 |
その裏面 |
完成させた基板を入手したばかりのFM77AV1に接続しても動作せず、そもそもRaspberry Piをいじったことがないので何が原因なのか見当もつかず、ほとんど放置状態でした。
しかし最近、ネットでのFDX68の記事を読んでいて、FM77AVでなくてもFM-7でも動作するのではないかと思い、これなら試してみやすいということで再挑戦してみることにしました。
Raspberry Piへのソフトの導入と設定については、【FDX68】初心者による初心向け導入解説(https://frogcube.net/2019/03/25/post-4253/)の説明が大変丁寧で、Raspberry Piの初心者にも分かりやすくて、特に迷うこともなくfdxイメージファイルの作成と0,1ドライブへの設定まで行うことができました。
私のFM-7には自作のFDCカード(FDC MB8877Aを搭載)を装着しているので、そのままFDX68カードと34Pフラットケーブルで接続しました。
Raspberry Pi 3Bに装着して |
FM-7のFDCに接続 |
そして、改めてFM-7にfdx68を装着した状態でfdxイメージファイルを設定してみましたが動作しません。
ようやく原因判明
何回もRaspberry Piの設定を見直してみましたが間違いがありませんし、Raspberry Pi自身も手持ちの3Bと3B+の両方で試してみましたが、やはり動作しません。
思い余って、FDX68基板を下さった方に助けを求めて、fdxイメージファイルのサンプルを送っていただきましたが結果は同様でした。
これはもうFDX68基板自身に問題があるとしか考えられないということで、基板をよくよく見直してみましたら、何とICのピンが1本だけハンダ付けされていません。今までハンダ付け終了後は良く確認してきたつもりでしたが、もっと慎重にならなければダメですね。このハンダ付けを追加することで無事に動作しました。
使用感など
使用感ですが、Raspberry Piに電源を接続して起動し、SSH接続して0,1ドライブにfdxイメージファイルを設定する必要があるのはやや面倒ですが、それさえ済ませてしまえばあとは結構快適です。
また、コントローラモードもあって役に立ちそうです。今のところ使用してみたのはfddumpでFDデータを読み込み、fdxconvで読み込んだfdxイメージファイルをd88ファイルに変換することですが、WinSCPでそれをWindows側に簡単に持ってくることができました。
【注意】私のFM-7のFDCカードには直接FDDを接続できるのですが、メーカー製のFDDの場合にはドライブ本体中にあるFDCカードからFDDに接続されているケーブルを外して代わりにFDX68を接続することになります。FM-7に装着するインターフェースカードにはFDX68を直接接続することはできませんのでご注意ください。
発熱は大丈夫か?
使用していてちょっとだけ気がかりなのはRaspberry Piの発熱です。画像のようにFDX68をそのままコネクタに装着するとヒートシンクと集合抵抗がぶつかってしまいます。最初は間にコネクタを挟んで間隔を空けていたのですが、ネットで使用されている方々の画像を見ると皆さん直接装着されているようですので、私もそうしているのですが、集合抵抗の表側のICが結構熱くなっています。ということで、最初は3B+で使用していましたが多少は発熱の少ないと思われる3Bに変更していますが、ほとんど気休めです。
ヒートシンクと集合抵抗が接触している! |
以上、考えてみれば当たり前なのですが、FM-7でも使えたという報告でした。
FDX68基板を下さった方、ネットで丁寧に使い方を解説してくださっている方々に感謝いたします。
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